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「国際ビジネスにおける食事の基本マナー」

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世界は広いですので、食事のマナーといっても、一概にこうあるべき、とは言い切れないのではないかと思います。

国によって食事の習慣も微妙にちがいます。フォークとナイフを使う国々もあれば、フォークとスプーンを使う国もあります。また、日本のようにはしを使う国々もありますし、指を使って食べる国もあるでしょう。

私も様々な国の食事会に参加する機会がありましたが、どの国もとても興味深く楽しいものでした。

共に食事をすることで、驚くほど打ち解けたりするものです。同時に、その国の文化を実感できる楽しさもあります。臨機応変に自らが楽しむことが大切でしょう。

ただし、ビジネス関連の食事会は身内や親しい友人たちとの飲食とは異なりますので、相手に不快感を与えることがないように、いくつか気をつける点を押さえておきたいものです。

では、国際ビジネスにおける基本的な食事のマナーとはどういうものなのでしょうか。

私は自らの経験から以下の五点を挙げたいと思います。

①アイコンタクトは必須
②声のトーンに注意
③音に注意を払う
④速度・身振り
⑤譲る


①アイコンタクトは必須
食事をしながらのアイコンタクトはちょっと大変かもしれませんが、やはり食事会でもアイコンタクトは必須です。食べながら下を向いたまま返事をしたり、話したりするのは避けたいものです。

②声のトーンに注意
食事会などでお酒が入ったりすると、つい大きな声になりがちです。隣のテーブルまで聞こえるような声は控えましょう。声をはりあげないで、落ち着いたトーンで話すことが好ましいと思います。

③音に注意を払う
音といっても色々あると思いますが、とくに、食べ物を口に入れてクチャクチャ噛む音などは嫌悪感をもたれます。食べ物が口に入っている時は話をするのは控えましょう。唇を閉じて食べ物を噛むと音も出ません。食べ物を飲み込んでから話をしましょう。ぜひご自宅でも試して頂ければ思います。また、グラスを回して氷の音をカチャカチャさせたり、ズルズルと音を立てて飲むのも恥ずかしいことです。それに、ナイフやフォークを使う時も、カチャカチャ食器の音を立てるのも控えましょう。こうした些細なことで不快感を与えてしまっては、うまくいくビジネスも失敗に終わってしまうかもしれません。それほど、音には敏感になる必要があるかと思います。

④速度・身振り
国際ビジネスの食事会などは一定のリズムがあるように思います。会場で歩く速度や着席の速度などは、日本の日常よりもほんの気持ちゆっくりの方が良いように思います。また、身振りなどオーバーアクションにならないように気を付けましょう。お酒が一杯入ったり、英語が思うように出てこないと、ついジェエスチャーなどが大きくなりちです。手を頭の上まで上げたり、横の人の顔にまで伸ばしたりは避けたいものです。どうしてもジェスチャーが必要な場合は胸のあたりで自然に、というところでしょうか。

⑤譲る
とくに欧米では、レストランのドアの出入りなどにしても、高齢の方や女性には譲るという習慣があります。男性同士でも譲り合う光景もよく目にします。譲り合うというのは、見ていても気持ちのいいものです。また、自分が譲られた場合は、「ありがとう」と言い、相手の目を見て会釈するなど感謝の気持ちを表現できたらと思います。そんなちょっとした気配りで、その場が楽しくなったりするものです。

上記の通り、国際ビジネスでの食事のマナーとして、

①アイコンタクトは必須
②声のトーンに注意
③音に注意を払う
④速度・身振り
⑤譲る

の五項目を挙げましたが、日本の日常生活でも心がけていきたいものです。

上記の他に、細かいことは沢山ありますが、まずは上の五項目を実践できるようにしていきましょう。

マナーといっても、人間同士のことですので、こちらが常識をもって楽しむことだと思います。

国がちがっても、文化がちがっても、言語がちがっても、感じる心は同じでしょう。

自分の心を広げ、食事ひとつにしても、その国の文化や差異を楽しんでいきたいものです。


写真:奈良順子

「国際ビジネスマナーの共通認識とは?」

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国際ビジネスマナーというと、なにか特別のことのように思われる方は多いのではないかと思います。

しかし、ご安心下さい。決して神経質になる必要はないでしょう。日本人で国際ビジネスに携わっている方々のビジネスマナーはとても良いと思います。自信をもっていいのではないでしょうか。

ただ、日本のビジネスと国際ビジネスとでは、いくつか習慣が異なるところがありますので、その点だけ心に留めておく必要があると思います。

国際ビジネスでは、どんな点が日本の習慣と違うのでしょうか。以下の四項目を挙げてみました。

①名刺にあまりこだわらない
②アイコンタクトは必須
➂声のトーンに神経質
➃Yes, No, を明確に、迅速に


①「名刺にあまりこだわらない」
海外では、名刺にさほど重きをおきません。面会するにあたり、すでにどの会社の誰であるかは互いに把握しているわけですので、それよりもまず顔をしっかり見て握手をし、氏名をいうことからスタートします。

これは、相手がどのような人間性なのか、どれほどの能力があるのかを第一印象で知ろうとするからだと思います。企業名や役職よりも、個人を見るという習慣があるからでしょう。英語で自分のことを述べるのに、まず氏名を言い、その次に仕事内容、そして会社名がきます。そのついでに名刺を渡すという感覚かもしれません。会社名が先か、個人が先かの違いだと思いますが、日本とは微妙に異なるビジネス習慣、または、ビジネスマナーだと思います。


②アイコンタクトは必須
国際ビジネスでは、相手の目をしっかり見て話をします。目というものは、その人の全てを表わすと考えられてますので、目をしっかり見てその人の能力などを知ろうとする習慣が根付いているように思います。ですので、こちらが何となく顔を向けて話をしたり、下を向いたりすると、興味がないのではないかと誤解されがちです。国際ビジネスでは、絶対に相手から目を離さないくらいの強い気持ちで商談に臨みたいものです。


➂声のトーンに神経質
国際ビジネスの場合、企業規模に関わらず、相手が誰であれ、一定のサウンドで話をします。落ち着いた、しかも力強い声で話をすることが望ましいと思います。目もそうですが、声もその人の人間性ですとか自信の度合いを表わすものでしょう。国際ビジネスの多くは英語での商談になりますので、声が小さくなってしまったり、媚びへつらうようなサウンドであったり、また、緊張のあまり頭から声を出してしまうような、ハイサウンドにならないように心がけましょう。相手は声のトーンにも神経を配っているものです。


➃Yes, No, を明確に、迅速に
日本ではどのような商談においても即決ということはないでしょう。必ず、前向きに検討します、ですとか、お時間を頂ければ、ということが多いのではないかと思います。日本人どうしの場合、それが当然であり、慎重に検討されるのだな、と前向きに受け止めるのではないでしょうか。

ところが、海外では、そうした返答は非常に曖昧に聞こえてしまうわけです。むしろ、興味がないのだなと判断されがちです。こちらが慎重に検討した結果、Yes, だったとしても、相手はすでに冷めてしまっている、という事もあります。とくに、外国人に対し、No, とは言いづらいものですが、理由さえきちんと説明すれば気分を害したりすることはありません。それよりも、曖昧な返答の方が気分を損ねたりしてしまうものです。

私自身、世界のさまざまなビジネス関連の方々に接してきましたが、彼らの決断の速さに驚かされます。ですので、相手も当然、Yes, なのか、No, なのか、こちらに対してもはやい決断を期待するわけです。それだけ、国際ビジネスはスピーディであり、シビアであると言えるでしょう。

以上、国際ビジネスの共通認識として、「名刺にあまりこだわらない」、「アイコンタクトは必須」、「声のトーンに神経質」、「Yes, No, を明確に、迅速に」の四点を挙げましたが、これらは日本とは微妙に異なるビジネス習慣だと思います。

日本のビジネスマナーを大切しながらも、一歩海外では、こうした違いも認識し、自信を持って国際ビジネスに臨みたいものです。


「国際ビジネスマナーとは、双方が迅速に、かつ快適に、成果を上げるための共通ルール」
国際ビジネスマナーとは、双方が迅速に、かつ快適に成果を上げるための共通ルールと捉えれば、ビジネスマナーの意味が明確になってくるのではないでしょうか。

ただし、マナーということにあまりこだわると、かえってぎこちなくなってしまうものです。マナーのためのマナーでは意味がないでしょう。外国人といっても同じ人間どうしですので、あまり神経質にならず、真剣になる時は真剣に、楽しむときは楽しんで、自信をもっていきましょう!

ビジネスマナーといっても、いろいろな場面があるかと思います。初対面でのやり取り、ビジネス交渉、契約、それに食事会、パーティーなどさまざまです。それぞれポイントを押え、場数を踏むことで、国際マナーなどは自然に身についていくものです。こうした様々な場面のマナーについても徐々にお伝えできればと思います。


写真:奈良順子